ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調 指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1988年 ジュリーニが晩年にウィーン・フィルと録音したブルックナーの7.8.9番はどれも名演ですが、この9番は特にそのテンポの遅さが際立つ名演です。オーケストラの響きを拡大し、スケール極大のすごい厚みのブルックナーです。このブルックナーにひとたびはまってしまえば、他の演奏が軽くて物足りなくなります。彫りの深いメリハリ、粘ったリズム、それでもウィーン・フィルは心の琴線にふれる音色を奏でているのは流石としか言いようがありません。最新の名曲名盤500では第4位に選定されています。 音楽評論家:宇野功芳氏 「ジュリーニ盤は、ブラームス風の濃厚さをいかした名演である。とにかく、荘重なものものしさの極みである。第1楽章の極端な遅さはお話のほかで、オーケストラのひびきを拡げるだけ拡げ、すごい厚みとともにスケール極大のブルックナーに仕上げている。彫りの深いメリハリ、粘ったリズム、まるで現代のフルトヴェングラーだ。したがって、部分的にはしつこくなったり、うるさくなったり、大風呂敷を拡げすぎて、かえって凝縮力を欠いたり、などのマイナス面も出てくるが、これだけ堪能させてくれれば文句はいえまい。スケルツォの脂っこいほどの威力も他に類例がない。もちろんやりすぎもあるが、とにかく伝統的なオーケストラであるウィーン・フィルが、よくここまでついてきたものだ、と感心してしまう。アダージョのすごい粘着力と壮大な迫力、そして心のにじんだ弦のしたたるよあな音色美もジュリーニだけの世界である。」 輸入盤、盤面傷無し 5 ライナー経年による変色あり *まとめ買い値引き致します(要購入前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き